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珠玉の名曲たち、クラシック音楽を楽しむブログ。クラシック音楽の楽曲をテーマに、短いエッセーを書いています。

2009年07月 | ARCHIVE-SELECT | 2009年09月

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グローフェ 組曲「ミシシッピ」:15分の旅

Grofe: Grand Canyon Suite for orchestra No1-5; Herbert: Concerto for cello in EmGrofe: Grand Canyon Suite for orchestra No1-5; Herbert: Concerto for cello in Em
(1995/09/19)
Georges Miquelle、

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グローフェ 組曲「ミシシッピ」

以前も書いたが、「偉大なる観光作曲家」ファーディ・グローフェは、僕の大好きな作曲家だ。
ハンソンに続いてアメリカの作曲家となり、僕はロシア音楽を愛しているけれども、アメリカ音楽というのも本当に素晴らしいものだと思う。
グローフェの代表作はもちろん、小学校の音楽の教科書にも載っている、組曲「グランド・キャニオン」だが、このミシシッピもそれに次ぐ人気を誇る名曲である。
往年のテレビ番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」でこの曲の一部が使われていたため、この曲を聴いてクイズのイメージがあるという人は年齢がわかってしまう曲だ。
グローフェの作品の中では初期のものに当たり、彼がポール・ホワイトマン楽団のアレンジャーを務めていた頃のものだ。
4つの楽章で構成されている管弦楽組曲であり、
1.河の父 2.ハックルベリー・フィン
3.オールド・クリオール・デイズ 4.懺悔火曜日(マルディ・グラ)
と副題が付いている。
グローフェいわく、この題名こそすべてを表しているとのことだ。さすがは観光作曲家。
なんともアメリカらしい陽気な音楽であり、単純だが美しい描写は聴いていて実に楽しい。

単に僕が河が好きだというひいき目はあるのだが、まったく河をモチーフにした作品は名曲が多い。
モルダウ、ドナウ河のさざ波、美しく青きドナウ、どれもクラシックきっての名曲である。
ディーリアスのフロリダ組曲のところでも書いたが、あの「河畔にて」の美しさときたらもう言うことない。
アメリカを代表するミシシッピ川も、グローフェの職人技によってまことに良い音楽となっている。
「河の父」はその名の通り、ミシシッピの水源を表す。徐々に流れが大きくなっていく様子は、1楽章にして早くもその美しさは溢れんばかりである。
河畔にやってくれば、やんちゃ坊主たちが騒ぎ回っている。ここで僕らは「ハックルベリー・フィン」の活躍を目にすることになる。
一度聴けばこの2楽章の面白みは十分伝わるだろう。最後はいたずらを咎められているように思われるのだが、どうだろう。
「オールド・クリオール・デイズ」は南北戦争以前のルイジアナ州の子守歌だ。
オーボエやクラリネットが、黒人の母が歌うノスタルジックな音詩を奏でる3楽章の雰囲気は実に独特なものがある。
「マルディ・グラ」は謝肉祭の最終日、ニューオーリンズの祭りの様子だ。
賑やかで活気あふれる描写でミシシッピ川の旅は終わる。
最後がラプソディー・イン・ブルーを彷彿とさせるが、まあそれがグローフェ節というものだろう。
家に居ながらにして、手軽に、かつ良いとこ取りのミシシッピ観光ができるのは、グローフェの「ミシシッピ」組曲だけ!
一生忘れられない15分旅行を保証します。

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