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珠玉の名曲たち、クラシック音楽を楽しむブログ。クラシック音楽の楽曲をテーマに、短いエッセーを書いています。

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バーンスタイン キャンディード序曲:お茶目に楽しく

ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルーガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー
(2007/09/05)
バーンスタイン(レナード)

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バーンスタイン キャンディード序曲

「ワクワクする音楽会」の幕開けに最も相応しい序曲と言ったら、聴いてすぐにワクワクするこの「キャンディード」序曲に勝るものはないだろう。
もちろんその音楽会とは某テレビ番組のことだけではないが、さわりだけで心躍る序曲だ。
昨年の終わりにたまたま演奏会でキャンディードのアリア「着飾って、きらびやかに」を聴く機会があり、やはりキャンディードはいいなあと思った。
その「着飾って、きらびやかに」や二重唱「幸せなわたしたち」が盛り込まれた、楽しさ満点の序曲。
ミュージカルそのものは、18世紀フランスの思想家ヴォルテールの『カンディード或は楽天主義説』を原作とした、2幕のミュージカルで、初演は失敗だったが、何度も改訂を重ね、1989年のものが完全版とされている。
筋を一言でいえば、キャンディードという青年がてんやわんやの大騒ぎをして最終的に日常に幸福を見出すというものだが、なかなか公演が開催されないのは、その「着飾って、きらぼびやかに」が難曲で、よほどの人材がいないと出来ないからだ。
それに引きかえ、序曲は単独でよく演奏される。だからと言って簡単な訳ではない。奏者の技術や指揮者の技量が試される曲だろう。
バーンスタイン自身が指揮をしているロサンゼルス・フィルとの演奏は、まるで指揮者自身が踊っているんではないかと思うほど、楽しそうな演奏だ。

ミュージカルの幕開けを華々しく告げる序曲は、ティンパニの強打と金管楽器のファンファーレで始まる。
「Battle Music(戦いの音楽)」が用いられ、早いパッセージが入れ替わり様々な楽器で奏でられる。また音盤打楽器が効果的に用いられているところも聴きどころだろう。
中盤はクラリネット、フルート、オーボエ、バスーンなどの木管楽器のソロが重要な要素となって音楽が紡がれる。
弦楽によって悠々と奏でられるのはキャンディードとクネゴンデの二重唱「Oh, Happy We(幸せな私たち)」。
中間部の盛り上がりが終わると音楽は再現部へ。再び早い旋律、「Oh, Happy We(幸せな私たち)」と音楽が展開すると、わずかな休止の後、コロラトゥーラ・ソプラノの超絶技巧ピースとして知られるクネゴンデのアリア、「Glitter and Be Gay(着飾って、きらびやかに)」が軽快に奏でられる。
音楽は勢いとエネルギーを増し、それは一瞬可愛らしさを見せて、爆発する。
このお茶目な終わり方がいかにもレニーといったところで、この曲をいっそう愛らしくしているのは言うまでもない。

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