width=

珠玉の名曲たち、クラシック音楽を楽しむブログ。クラシック音楽の楽曲をテーマに、短いエッセーを書いています。

| PAGE-SELECT |

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

シェア・ブログランキング参加のリンクです。いつも応援ありがとうございます。よろしければ、1クリック協力お願いします。

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ blogram投票ボタン 音楽ブログランキング

| スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

ホルスト 2つの無言歌:英国の素朴さと高貴さ

Gustav Holst: St Paul\\\'s Suite for string orchestra Op29/2Gustav Holst: St Paul\\\'s Suite for string orchestra Op29/2
(1994/04/22)
Gustav Holst、 他

商品詳細を見る


ホルスト 2つの無言歌

ロイヤル・ウエディングでてんやわんやな英国だが、この「2つの無言歌」は対照的、ホルストによる素朴な民謡風の音楽。
田舎風の優しい歌と、英国らしい高貴さ香る行進曲と、両方楽しめるこの2つの無言歌は、ホルストの中では知名度の低いものだが、僕の大好きな曲の1つだ。
ホルストは学生時代にヴォーン・ウィリアムズと知り合い、とくに故郷を同じくグロスターシャーとすることもあり、親交を深めた。
この曲は1906年に作曲されたものだが、作曲のきっかけとなったのはヴァーン・ウィリアムズから民謡を主題にした曲を作るよう勧められたことで、実際ヴォーン・ウィリアムズに献呈されている。
初演は1906年7月19日王立音楽大学にて。「田舎の歌」と「行進の歌」の2曲からなる。
特に後者は“無言歌”というほど無言ではないような気もするが、まあそんな冗談は置いておくことにして、紹介して行こう。

「田舎の歌」クラリネットのソロによる民謡の旋律から始まる。フルート、弦楽器がメロディーを受け継ぎ、のどかな田舎の情景が浮かぶ。
次いでオーボエを中心とした木管楽器が軽快なメロディーを奏で、弦楽器、金管楽器も加わり、舞踏的な音楽へと移る。主題が繰り返されていき、最後は静かに終わる。
「行進の歌」はその名の通り、勇敢な行進曲風の音楽。民謡を基にした旋律が、弦楽器によって奏でられ、これが管楽器に引き継がれていく。
悠々とした中間部やそれに続く金管の叫びと流れる弦奏はまるでヴォーン・ウィリアムズを思わせる。
さらに、クライマックスはエルガーの威風堂々よろしく、力強さ・高貴さをも感じる。
ホルストの無言歌というと、「吹奏楽のための第2組曲」の2楽章の方が有名かもしれない。
とはいえ、こちらの方の無言歌も、エルガーやヴォーン・ウィリアムズといった他の英国作曲家の影も見えつつ、ホルストらしい東洋趣味も感じられる、隠れた名曲と言えるだろう。
こういった英国の佳作はなかなかスポットが当たらないのがさみしい。
できればこのブログでも、機会があるごとに取り上げて、英国クラシックを広めていきたいものだ。
ロイヤル・ウエディングのテレビ放送でも、式典そのものやテレビのBGMで多くの英国クラシックが流れた。まことに結構なことだ。

シェア・ブログランキング参加のリンクです。いつも応援ありがとうございます。よろしければ、1クリック協力お願いします。

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ blogram投票ボタン 音楽ブログランキング
スポンサーサイト

| ホルスト | 20:11 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

ホルスト 吹奏楽のための第1組曲:青春の甘酸っぱさ

British Wind Band ClassicsBritish Wind Band Classics
(1999/02/09)
Gustav Holst、

商品詳細を見る


ホルスト 吹奏楽のための第1組曲 op.28-1

最も有名な吹奏楽曲と言っても過言ではない、ホルストの吹奏楽のための組曲。
1909年に作曲されたいわゆる吹奏楽の「古典」であり、今なお多くのファンから愛されている作品だ。
ホルストやヴォーン=ウィリアムズは、当時の吹奏楽、つまり英国の軍楽隊にとって、安直なクラシックの編曲くらいしか演奏する曲がないという状況を憂いていた。
「吹奏楽にも本当の音楽を」という意図で、芸術として良い音楽を目指して作られたのである。
シャコンヌ、間奏曲、行進曲の3曲で構成される10分程の曲で、吹奏楽のコンサートでもよく取り上げられる。

この曲の魅力とは?
吹奏楽に尽力したフレデリック・フェネルはこの曲を吹奏楽のバイブルのように思っていた。
構造美と旋律美、理論に基づいた芸術性と感性から生みだされた芸術性を併せ持つ、芸術音楽としての吹奏楽のある種の極地であること――そのことを、フェネルは自身の努力と演奏で我々を説得させてきたのだ。
そしてこの曲の持つ古き良きイギリスの香りもまた魅力と言える。ときに洗練され、ときに荒さを見せるような管楽器と打楽器の音、吹奏楽の持つ素朴な美しさを堪能するのには持ってこいだろう。
こういった芸術的魅力はもちろん素晴らしい。だが僕はこの曲について、芸術的魅力よりも、もっと違った面の魅力を語りたくてしかたないのだ。
はっきり言うと、僕はこの曲以上に、日本人の心の中にある、在りし日の「青春の甘酸っぱさ」を駆り立ててくれる曲を知らない。
そう、これは思い出の曲、この曲を演奏したことのある人、吹奏楽を経験したことのある人はもちろん、吹奏楽の音をバックにグラウンドで練習していた運動部の人にとっても、学生時代の甘酸っぱい青春の思い出を蘇らせてくれる曲なのだ。
そりゃあ言わせてもらえば、バッハやパーセルの面影さえ意識させるシャコンヌの反復性と反行主題、軽快さと楽器群の出現法が特徴的なスケルツォとしてのインテルメッツォ、そして軍楽隊の真骨頂とも言えるマーチに組み込まれる1楽章シャコンヌとエルガーの戴冠式頌歌「希望と栄光の国」を思わす主題の美しさ…!
だがこんな細かいことは放っておいてもいいのだ。そういう議論が好きな人たちに任せておこう。
思い返す場所はどこでも良い。中学校でも高校でも大学でも、放課後の教室、部室、体育館、音楽室……恋・友情・努力・汗・笑顔・涙、何か甘酸っぱい青春の思い出のワンシーンのバックに、低音から静かに始まるシャコンヌを流して欲しい。
ふと、心の琴線に触れる瞬間があるだろう。甘酸っぱい青春の思い出というのは、実はこんなにも美しいものだったのか、と教えてくれるのはこの曲だ。
少なくとも僕はそうだ。もう帰れないセピア色の時間を、色鮮やかに蘇らせる音楽。

シェア・ブログランキング参加のリンクです。いつも応援ありがとうございます。よろしければ、1クリック協力お願いします。

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ blogram投票ボタン 音楽ブログランキング

| ホルスト | 22:35 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

ホルスト 組曲「惑星」:偏愛された傑作

Gustav Holst: The Planets; Edward Elgar: Serenade for String OrchestraGustav Holst: The Planets; Edward Elgar: Serenade for String Orchestra
(2002/07/01)
Edward Elgar、

商品詳細を見る


ホルスト 組曲「惑星」作品32

世界一有名なクラシックの登場、とも言える「惑星」だが、さて、何を語ろうか。
クラシック音楽の名曲というのは、大体がほぼ語り尽くされているようなもので、まあそれでもめげずになるべくオリジナリティのある文章を目指しているが、さすがに「惑星」クラスになると、ちょっと難しい。
ホルストが「惑星」だけが異常にもてはやされていたのに困惑していた、というのは有名な話だ。
「ホルストにはいい曲が沢山ある」確かにそれは認める。
ムーアサイド組曲、セントポール組曲、吹奏楽のための組曲などなど、僕も大好きだし、名曲に違いない。
しかし、やはり「惑星」にはかなわない。
それも、「木星」の美しさが何より一番。
こう社会が決めてしまった。そしてこれから先、きっと覆されることはないだろう。

僕はどうも、ホルストという作曲家に対して、「二流」というイメージを抱いている。
もちろん、世の中には数え切れない程作曲家がいて、そのほんの一部が頂点にいるのだが、もちろんホルストは頂点の部類である。
つまり非常に高いレベルでの話である。
バッハ、ベートーヴェン、モーツァルト、ショパン…僕の中でほぼ神格化されるような作曲家と比べると、ホルストはやや劣る。
だがその「二流さ」「劣り方」が、ホルストの魅力そのものに違いない。
占星術をテーマにした神秘性の音楽「惑星」、何々の使者などどこへやら、僕にはどう聞いても民謡にしか聞こえない。
しかし、それが美しいのだ。
もう嫌と言うほど聴いたはずなのに、僕は今でも「木星」で鳥肌が立つし、涙が出る。
クラシックファン以外にとっては、たとえ民謡っぽいとしても、ホルストの意図やテーマなんてどうでも良いのだ。
クラシックファンだって、「冥王星」だの「小惑星」だの付け加えたり、気軽に「どれが一番好き?」「私は火星かな」のようなとりとめのない話をする訳だが。
BGMはもちろん、ポップスアレンジで使われたりと、ある意味尋常でないほど愛されている。
これ程愛される曲もそうないだろうし、それは決してホルストの望みではない。
それゆえに「惑星」は「二流作曲家」ホルストの最高傑作として、いつまでも演奏され続けるのだ。

シェア・ブログランキング参加のリンクです。いつも応援ありがとうございます。よろしければ、1クリック協力お願いします。

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ blogram投票ボタン 音楽ブログランキング

| ホルスト | 14:25 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

| PAGE-SELECT |

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。