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珠玉の名曲たち、クラシック音楽を楽しむブログ。クラシック音楽の楽曲をテーマに、短いエッセーを書いています。

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ビゼー 交響曲「ローマ」:劇音楽ではないビゼー

ビゼー:ローマ組曲、交響曲第1番ハ長調 [Import]ビゼー:ローマ組曲、交響曲第1番ハ長調 [Import]
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ビゼー、 他

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ビゼー 交響曲「ローマ」

もちろん、劇音楽がビゼーの音楽の白眉だとは思うが、ややマイナーなこの交響曲「ローマ」も素晴らしい作品だ。
ビゼーが習作として17才のときに作った「交響曲ハ長調」という作品とは別のものだが、よく混同される。ビゼー自身は交響曲「ローマ」と名付けたのだが、ハ長調のものと紛らわしいため、交響組曲「ローマ」やローマ組曲などと様々な呼ばれ方をする。
そういう事情もあってか、なかなか演奏機会に恵まれない曲だ。
ビゼーがイタリア留学の経験をもとに作曲した管弦楽作品。着手してから最終稿に至るまでに10年以上の時間を要し、その間に何度も改訂が行われたが、ビゼーの存命中には完全な形で演奏されることはなかった。
ビゼーの死後に組曲として出版された。出版社は「ローマ - 演奏会用の第3組曲」と名づけ、「アルルの女」第1組曲、第2組曲に続く曲として出したかったようだ。
このことからも、いかに彼の音楽=劇音楽というイメージが広まっていたことがわかる。
交響曲「ローマ」はれっきとした4楽章の交響曲。イタリアというテーマはあるが、標題音楽と絶対音楽の中間くらいの位置づけだと考えられるだろう。

第1楽章はゆるやかな金管のアンサンブルから始まる。木管、弦楽と加わり、徐々に音楽は広がりを見せる。弦楽器の美しい旋律が朗々と歌われ、様々な木管楽器が互い違いに顔を出すのも面白い。
そこですぐに金管楽器の咆哮が現れたりと、移り変わる音色は聴くものを飽きさせない。魂を揺さぶるような深い精神の音楽ではない。長閑で純朴な美しさが満ちている。
第2楽章はもっとも名高いスケルツォ楽章。本当に、なんて楽しそうな音楽なのだろう!
そして可愛らしさ、叙情的な旋律、和声の進行など、多くの賞賛すべき要素が詰まっている。それこそ、ビゼーの劇音楽よろしく、様々な役者が各々のアリアを歌っているようだ。
第3楽章、ときに退屈と評価される緩徐楽章だが、深く考えずにこの美しさに身を委ねたい。オペラの間奏曲のような雰囲気。フルートをはじめとした木管楽器の使い方には思わずビゼーの劇音楽の面影を感じるだろう。
第4楽章はフィナーレ、オーボエの旋律から始まり、木管群が加わって華やいでいく。ハープと弦楽にバトンが渡ると、これもまた可憐な音楽。軽快な場面から、悠々とした広大な場面に転換すると、弦楽の旋律を彩る管楽器の巧みな使い方に感心してしまう。
終始得意の木管が効果的に使われている。古典的な形式だが、歌われるのはロマン的な美しさだ。コーダでは金管やティンパニがいかにもといったフィナーレを飾る。
なるほど大変に美しい。酷評されがちな3楽章でさえ、これがビゼーの真骨頂かと思われる瞬間もあるほどに、美しいことは美しい。
ただ、何となく軸がないような気もする。まるでビゼーが「劇」という芯を失ってしまったらどうなるか……という仮定をしたような、そんな音楽に思える。
ビゼーはローマ、あるいはイタリアというひとつのテーマをもとに音楽を作ろうと試み、そして悩み、何度も改訂した。結果、生前に演奏されることはなかった。

この曲は、いわゆるビゼーの名曲「カルメン」や「アルルの女」とは生きる場所が違う。
ちょうど「劇」という美しい装束を取り払って、裸の音楽に触れてみるようなもの。着飾った姿はもちろん美しいが、生まれたままの姿の美しさというものもあるだろう……
陳腐な比喩だが、ともかく、この曲の美しさこそ、実はビゼーの音楽の本当の姿なのかもしれない。

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| ビゼー | 01:35 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ビゼー 「アルルの女」第1組曲、第2組曲:一級の美しさを手軽に

Bizet: Carmen/L\'arlesienneBizet: Carmen/L\'arlesienne
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London Symphony Orchestra

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ビゼー 「アルルの女」第1組曲、第2組曲

「カルメン」でおなじみのビゼーの作品で、カルメンに次ぐ知名度と人気を誇るものといえば、「アルルの女」である。
ドーテという作家による同名の戯曲の劇付随音楽として作曲した27曲のうち、ビゼー自身が選んだ4曲が第1組曲で、ビゼーの友人ギローが選び、編纂したものが第2組曲である。
第1組曲が前奏曲・メヌエット・アダージェット・カリヨンで、第2組曲がパストラール・間奏曲・メヌエット・ファランドール。
この2つの組曲中もっとも有名で、一般的に「アルルの女」といったらこれ、という曲は、第2組曲のメヌエットである。
だがこのメヌエットは元々は「アルルの女」の劇音楽ではなく、ビゼーの歌劇「美しいパースの娘」からの転用である。
別の作品から友人が転用した曲が、この組曲のいわば顔となっているというのは、なんとも面白い事実である。
そういった経緯があることながら、現代まで人気作品でいられるのはこのメヌエットが実に美しく、心地よいメロディーだからだ。

劇付随音楽による組曲であり、やや俗っぽいという感覚は否めない。
だがビゼーの作品を絶対音楽と比較して聴くのは賢くないだろう。
「クラシックは嫌に高尚」というイメージを払拭できる作曲家として、シュトラウスやサン=サーンス、フォスターらに並び、ビゼーは本当に聴きやすい音楽を提供してくれる。
「アルルの女」組曲はそういった劇音楽らしいお高くない曲から、構造・構成の技が光る曲まで、バランス良く聴ける作品である。
実際ビゼーは、劇付随音楽として作曲した際、演奏するオーケストラの構成の小ささに相当悩んだそうである。
しかし、組曲にする際、ビゼーが(ギローも)手を加え、しっかりとした管弦楽組曲へと編曲されている。その点聴き応えは申し分ない。
また、この曲の随所に現れるサクソフォーンの音色も聴き所のひとつだ。
サックスというと僕は何よりもまずジャズ、そしてコルトレーンという流れになるのだが(笑)、クラシック音楽におけるサクソフォーンと言えばビゼー、ラヴェルがやはりすぐに浮かぶ。
戯曲のストーリーは省略する。まあ男が恋に嫉妬に最後は死と大騒ぎする話である。
勇壮な前奏曲と麗々としたパストラール、フルートの奏でる極上のメヌエットに興奮と情熱のファランドールでフィナーレ。
気軽に聴けてこれだけ美しく感動的な作品はそうあるものではない。

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