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マスカーニ 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より間奏曲:美はいかに強いか

マスカーニ : 歌劇「カヴァレリア・ルスティナ」 全曲マスカーニ : 歌劇「カヴァレリア・ルスティナ」 全曲
(1997/04/25)
パバロッティ(ルチアーノ)ヴァラディ(ユリア)

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マスカーニ 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より間奏曲

「みゅーじん」に井上道義が出ていて、マスカーニの「イリス」を日本初演したという話を耳にし、(こんな曲日本で取り上げる人がいるのかー、と)驚いた。
昔マスカーニ好きの友人が熱く語っていた「イリス」については、またの機会にして、有名どころを取り上げよう。
「カヴァレリア・ルスティカーナ」は、ポンキエッリに学び、プッチーニとは友人でありライバルでもあったマスカーニの最も有名な作品。
正直これ意外はなかなか聴くことのない作曲家である。
以前その友人からマスカーニの「友人フリッツ」の公演があるという話を聞いてすごく驚いた。
と、まあカヴァレリア以外はほぼ聴くことはないが、この間奏曲は有名で、テレビでもたまに耳にする。
「月刊ピアノ」にアレンジが掲載されていたこともあった。
レオンカヴァルロの「道化師」と同時に公演されるか、あるいは間奏曲単独で演奏されることが多い。

純粋に、この曲は美しいと思う。
カヴァレリア・ルスティカーナは、マスカーニがオペラ・コンクールで優勝したときの作品で、デビュー作である。
音楽史上で価値があるのは、この曲がレオンカヴァルロの「道化師」と並んで、いわゆる「ヴェリズモ・オペラ」の先駆けとなったからである。
市民の日常や生活の「暗」の部分をリアルに、ある種淡々と描くストーリー、人物の感情を激しく豊かにあらわす音楽、という現実主義のオペラとして、作品の価値は高い。
だがこの間奏曲は、そういった小難しいこと抜きにして、ただただ美しい音楽である。
現代まで受け継がれ、残っている理由としては、「美」の方が大きいだろう。
音楽はもちろん学術的な面もあるが、結局は聴衆に愛されるものでなければ存在しないのだ。
この曲だけ取り出して、ストーリーも何も考えず、ただ聴くだけでも、十分に美しく、それで満足できる曲である。
だからこそ「名曲」なのだろう。

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