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珠玉の名曲たち、クラシック音楽を楽しむブログ。クラシック音楽の楽曲をテーマに、短いエッセーを書いています。

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メンデルスゾーン ピアノ三重奏曲第1番:音楽は調和だ

メンデルスゾーン : ピアノ三重奏曲第1番&ブラームス : ピアノ三重奏曲第1番メンデルスゾーン : ピアノ三重奏曲第1番&ブラームス : ピアノ三重奏曲第1番
(2000/11/22)
ルービンシュタイン(アルトゥール)

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メンデルスゾーン ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調

僕の大好きな室内楽の形式は、弦楽四重奏とピアノ三重奏がツートップである。弦楽四重奏は室内楽の代表であり、揺るぎない地位だと言えるだろうが、ピアノが好きな僕個人としては、ヴァイオリンとチェロとピアノというピアノ三重奏は心から美しいと思える響きを生み出す。
メンデルスゾーンのピアノ三重奏曲は習作を含めると全部で3曲あるが、この第1番はメンデルスゾーンの室内楽曲としては弦楽八重奏曲と並んで最も人気のある曲だ。
シューマンはこの曲を「ベートーヴェン以降の最も偉大なピアノ三重奏曲」と絶賛したとのこと。僕はシューマン贔屓なので、かくいうシューマンのピアノ三重奏曲もとっても素晴らしい曲だと思うのだが。
概してピアノ曲が美しい作曲家は、弦楽四重奏曲よりもピアノが加わったアンサンブルの方が美しいというのが僕の持論だ。シューマンなんかはその典型だと思うのだが、メンデルスゾーンも例外ではないだろう。
伝統的な4楽章構成で、演奏時間は30分ほど。

ついこの間のパーセルの記事でも述べたが、音楽にとってバランスや調和というものは非常に重要な要素となる。
僕は先日渋谷にフェルメール展を見に行ったのだが、そこで人々の生活や家庭を描いた多くのオランダ絵画の中にヴィオラ・ダ・ガンバという古楽器が描かれていることに目を奪われだ。絵画の中の楽器は、多くの場合「調和」を表す象徴であるという。
歴史的には音楽とは調和そのものであった。ハーモニーという言葉は調和という意味である。古代音楽からルネサンス、バロック、古典派、初期ロマン派くらいまでは、調和こそ音楽の芸術性だったのだろう。後期ロマン派以降、調和を崩すことも一芸術であると宣言されるようになった。その崩壊は社会そのものであり、また人間性であるとも言える。現代音楽のあるものや、多くのロックミュージックなどもそうだろう。
メンデルスゾーンは、初期ロマン派の作曲家と言えるが、古典的な調和の観念をしっかりと保持した作曲家だ。このピアノ三重奏曲では、すみずみまで均整に気を遣うことがメンデルスゾーンらしいロマンティックなメロディを支えており、いつまででも、何度でも聴きたいと思えるような絶妙な「読後感」のようなものを与えてくれる。
調和の例を少し上げると、楽章ごとの調性(ニ短調→変ロ長調→ニ長調→ニ短調)、拍子(4分の3→4分の4→8分の6→4分の4)、3つの楽器の使用バランス、強弱やテンポ、緻密な音列が続くアンサンブルが現れると思えば、各々が大胆にメロディを奏でる部分が現れる。
次々と移り変わる要素が楽しめるが、それらは決してバラバラな印象を与えない。すべて1つの調和をなすおそるべきバランス感覚。
こうした伝統的な調和感こそ、現代の音楽にはないクラシック音楽の最高の楽しみと言えよう。
それでいて、現代人の心に響く旋律美がある。特に2楽章アンダンテ・コン・モート・トランクィロなど絶品だ。作品全体のどこを取っても隙がない。メンデルスゾーンは本当に天才作曲家なのだ。

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| メンデルスゾーン | 19:15 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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メンデルスゾーン 華麗なるロンド:協奏的な珠玉の小品

Piano Concerti 1 & 2 Capriccio Brilliant Rondo BrilliantPiano Concerti 1 & 2 Capriccio Brilliant Rondo Brilliant
(1997/08/19)
F. Mendelssohn

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メンデルスゾーン 華麗なるロンド 変ホ長調 Op.29

ピアノのための小協奏曲、とでも言うような、実に可愛らしいロマン派の香り高い小品。
この「華麗なるロンド」は、ピアノと管弦楽のための作品で、「華麗なるカプリッチョ ロ長調 作品22」と同様に単一楽章で構成されている。
管弦楽はあくまで伴奏といった役割で、ピアノがメイン。メンデルスゾーンのピアノ曲やピアノ協奏曲が好きな方にはぜひお薦めしたい曲だ。
メンデルスゾーンの師であり、友人でもあるピアニスト、モシュレスの依頼をうけて、1834年作曲を完成させた。
何より、ピアノの技巧的な動きが聞いていて飽きない。激しく飛び回るオクターブ、細やかに華やかに魅せる高速アルペジオなど、短い曲ながらもその技は数限りない。
まさしく“華麗な”という形容詞が似合う作品だ。

10分程の小品だが、メンデルスゾーンらしい美しい旋律が楽しめる。
まず管弦楽による序奏、それに乗ってリズミカルなピアノのロンド主題が奏でられる。
ピアノで奏された主題が管弦楽によって再現されたり、絶妙な合の手を決めたりと、伴奏も良い味である。
またこの曲の良いところは、サクサクと曲が展開し、ぐだぐだ飽きるような雰囲気がない。非常にキレがよく、テンポよく進むのは聴いていて快感だ。
勿論、やや緩徐的な部分もあり、それはそれで美しく、そしてクライマックスも堂々たる響き。メンデルスゾーンの技量は計り知れない。

交響曲やピアノ協奏曲のようなスケールの大きさはないが、これぞまさに珠玉の名曲。
それらと同等のクオリティの音楽が、ほんの10分ほどの短時間で味わえる、こういう曲は数も少ないだけに貴重だ。
知る人ぞ知るメンデルスゾーンの名曲と言えるだろう。

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| メンデルスゾーン | 17:53 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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メンデルスゾーン 交響曲第4番「イタリア」:憧憬という風景

メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」&第4番「イタリア」メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」&第4番「イタリア」
(2007/09/05)
ロンドン交響楽団 アバド(クラウディオ)

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メンデルスゾーン 交響曲第4番「イタリア」 作品90

現在最も親しまれているメンデルスゾーンの交響曲は、間違いなくこの「イタリア」である。
メンデルスゾーンがイタリアへ旅行中に手がけられた作品で、1楽章の冒頭だけ聴けば、誰もが「なるほど」と言わんばかりのイタリア風。
弾けるように踊り出すリズムと旋律が、情感たっぷりに歌われるのを聴けば、すぐにこの曲の虜になる。
我々がイタリア(或いはイタリア人)に抱いているイメージそのもののように、感情豊か、という言葉がよく当てはまる。
つまり、長調と短調の表出が明快であり、その起伏が大げさであるということだが、この曲の人気の由縁はそれだけではなく、その含まれるバランスの良さ、交響曲としての出来の良さ、というのもある。
ドイツ人のメンデルスゾーンから見た「イタリア」であり、コテコテのイタリア音楽ではない。
4楽章には、イタリア民族舞踊も取り入れられているが、全体の雰囲気としては、「イタリア」ではなく「イタリア風」であり、感覚としては、東京の高層ビルにある高級イタリアンレストランで、夜景を見ながら食事をするようなものか。
その料理が、万人の口に合う「イタリアン」なのだ。人気が出て当然である。

日本人だけでなく、ヨーロッパ人でも、特に北の方の人は、「明るい」「陽気な」南欧に対する憧れがあるだろう。
メンデルスゾーンはイタリアを旅行してこの作品を作ったのだが、民族音楽的要素はほとんどない。
それでいて、ここまで上手くイタリアを表現しているのは、メンデルスゾーンの才能はもちろん、彼の持つイタリアに対するイメージ、憧憬だろう。
無論、3番の「スコットランド」と比較すれば非常に陽気な曲に思うが、ただそれだけでないのが、作曲家としての「技」である。
芸術家によって描かれた「綺麗なイタリア」が堪能できる。
そういう意味で、あまり濃厚過ぎないアバドの録音が僕は好きだ。
情熱がはみ出るような、クレンペラーやトスカニーニはもちろん名盤だが、中庸を保った雰囲気が、このドイツ人のイタリア風音楽には相応しく思う。
悪く言えば「平凡」なのだが、洗練された中庸の美と言おうか、アバドの「イタリア」は実に心地よい。
「プッチーニは振らない」イタリア人・アバドにはぴったりな曲だ。
プッチーニがイタリアの魂だとしたら、メンデルスゾーンの「イタリア」は、旅先からのポスト・カードだろう。

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| メンデルスゾーン | 10:49 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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メンデルスゾーン 交響曲第3番「スコットランド」:不思議な寒さ

メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」&第4番「イタリア」メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」&第4番「イタリア」
(2007/09/05)
ロンドン交響楽団 アバド(クラウディオ)

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メンデルスゾーン 交響曲第3番イ短調「スコットランド」 作品56

シューマン、リストらと同時代の、ロマン派を代表するドイツの作曲家、フェリックス・メンデルスゾーンの交響曲。
彼は5つの交響曲を残しているが、番号は出版順であり、「スコットランド」は実質最後に作られた交響曲である。
副題の通り、メンデルスゾーンがスコットランドを旅行した際に手がけられた作品だ。
メンデルスゾーンというと、クラシック好きには「メンコン」の人、ピアノをやっている人は「無言歌集」の人、というイメージだと思うが、交響曲も素晴らしい。
なんというか、怒濤のような感動がやってくる曲だ。
スコットランドに行ったことのない僕でも、ああ、スコットランドだ、と思わせるのは、この曲の「寒い空気」のせいだろう。
実際、スコットランドは、イギリス北部にある割には、そんなに寒くないのだが、この曲はなぜか寒い。
メンデルスゾーンがこの曲を作り始めたのは7月、8月頃だが、なぜか寒い。
というか、冬のような澄んだ冷たい空気を、この作品からは感じる。

1楽章はなんとも悲劇的な旋律が「寒さ」を持ってくる。2楽章は民族的な旋律。これは実に心地よい。途切れない弦部がまた絶妙に「寒い」。
現代的に言えば「寒美しい」とでも言うのか。3楽章で寒さ極まる。4楽章も寒いが、最後にようやく陽が当たったような。言い過ぎか。
第4番「イタリア」と比較するとそう思うのかもしれない。しかし、「スコットランド」は、長期の作曲中断を挟み、再び手がけられたのは「イタリア」の制作からしばらく経ってからである。
やはりメンデルスゾーンとしても、「イタリア」との対比はあったのかもしれない。
寒い寒いと言っているが、あくまで良い意味である。
管弦楽法もなかなか非の打ち所がない。職人技である。

スコットランドというと、ベルセバ、フランツ・フェルディナンドなど、良質なポップミュージックやグラスゴー・ロック発祥の地でもある。
良い音楽を生む「空気」というのが存在しているなら、多くの地について挙げることができるが、スコットランドもそのひとつののだろう。

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